過去のわたしは、「自分を生きるんだ!理想を叶えるんだ!」と息巻いて会社を辞めました。
しかし、自分の夢を叶えることに集中すると決めたのに、
会社を辞めてから何か月経っても、行動を起こせないまま時間だけが過ぎていきました・・・。
毎日、なんとなく役に立ちそうな本を読んでテンションを上げて、
SNSで夢を叶えている人の姿を見て憧れを抱いて、
ノートに理想や目標や今後のプランを書き出してみたりして。
最初はわくわくした気持ちでいました。
けれど、前に進むための具体的な行動は起こせていなかった。
・・・現実が何も変わらないのに時間だけが過ぎていく日々。
次第に、目標に向けて行動を起こせていない自分への焦りと、
周りの人のように会社へ行って働いていないことへの罪悪感が湧いてきました。
そして気づけば求人情報を見漁り、
「とりあえず仕事を見つけて働きながら考えよう」とか考え出していた。
自分のために時間を使いたいから腹をくくって会社を辞めたはずなのに、
焦りと罪悪感で、再び会社で働く生活に戻ろうとしていたのです。
行動できない理由
じゃあどうして行動できないのだろう?
そう考えたときに出た答え。
行動できないのは、怖いから。
「自分の夢と理想を叶える!」なんてかっこよさそうなこと言っておきながら、
いざそうしようとすると足がすくむ。手が動かなくなるのだ。
それはなぜか?
自分で決めて自分でやったら、その結果は全部自分の責任だから。
「失敗したら、どうするの?」
「これをやって成功する保証はあるの?」
「いい歳して会社辞めて、期間が空いたらもう次は見つからないかもしれないよ?」
そんな心の声にくじけそうになる。
「それをしていればうまくいく」という保証が欲しいと思ってしまう。
「あなたはこれをしていれば成功しますよ」と誰かに言って欲しいと思ってしまう。
やっと気づいたんです。
自分で決めるって、怖いことなんだって。
会社に入って働いていれば、少なくとも同じ立場の仲間がいる。
仕事で何かあっても、最終的には会社が責任を取ってくれる。
会社に何か起きても、それは自分のせいじゃないって思える。
日々やるべき仕事も目標も、会社が決めて与えてくれる。
自分の頭を使うことなく、自分で決めることなく、
ただ言われた通りにやっているだけで何かしている気になれるから安心だった。
周りの人と同じようにやれている自分に、どこかでホッとしていた。
会社員やっていれば、世間からちゃんとした人として見てもらえることにメリットを感じていた。
でも、そんな安心感やメリットを手放してでも、
自分の人生を生きるという道をわたしは選びたいんだ。
そんな自分の思いを再認識しました。
自分を生きるとは
こどもの頃は、先生や大人に決められた道を言われた通りに進んできた。
与えられたことをちゃんとやると、褒めてもらえた。
だから、用意された道をそのまま進めば正解にたどり着くと思い込んでいた。
それなのに、
大人になった途端、「自分で決めなさい」と突き放された。
自分は何をやりたいのか?
自分はどうしたいのか?
全然わからなかった。本気でわからなかった。
どの道に進んだら、わたしは成功できるのか?
何をやったら、わたしは幸せになれるのか?
誰か教えて。
正解の道を教えてくれたら、その通りにやるから。
気づけばそんな依存的な気持ちを持つようになってしまっていた。
保証なんてない
でも考えてみれば、
正解の道なんてこの世の誰一人として知らないし、
誰一人としてうまくいく保証なんてできるわけがないですよね。
要するに
正解なんてそもそも存在しないし、
未来の保証なんてのも絶対にできない。
だから結局のところ、
未来の保証なんてない状態で、”どうするかを自分で決めて自分でやる”。
それが自分を生きるということ。
自分で決めるのが怖いからって
誰かに決めてもらって、誰かの言う通りにやるんじゃ、
これまでの生き方と何も変わっていない。
他人に従う生き方がしんどくて、
その状態から抜け出したいと強く思ったから
自分を生きることを選んだはずなのに。
自分を生きたいと思うのに、怖くて立ちすくむ。
そして、不安になっては、今までとおなじ生き方に戻ろうとする。
そんなクソな思考を手放すことこそが、
まず最初にやるべきことだったんです。
どっちを選ぶか?
怖いからって、自分を生きることを諦めるの?
やりたくないことやって、消耗して、限界になって、放り投げる。
しばらく消沈して、また同じことをくり返す。
そんな生き方から抜け出したかったんじゃないの?
これまで通りに生きることは怖くない。
自分を生きようと勇気を出すのは怖い。
ではそもそも、その「怖い」の正体は何?
「怖い」とは、まだ起きていないことに対して抱く感情。
「怖い」と思っているそれは、起きるかどうかもわからないこと。
「怖い」と思っていることが仮に起きたとしても、おそらく99%大丈夫であろうこと。
まず3年勇気出して自分を生きるのと、
今までとおなじ苦痛な生き方を残り40年続けるのと
どちらがいいのか?
怖いけど勇気出してやってみるのと、
怖くないけど40年ずっとしんどいのを我慢するのと
どちらがいいのか?
怖いから諦めるだなんて、本当にしょうもない。
ということに気づくことです。
やりたくもないことを我慢してやり続けて
不満と愚痴を垂れながら40年生きることに比べたら、
今から3年間、勇気を出して自分を生きる選択をすることなんて、
そんな大したことじゃないように思えませんか?
人生トータルで考えよう
「行動できない」を乗り越えるコツは、人生をトータルで見ること。
でも、人生って80-90年もある長期戦じゃないですか。
自分で決めること、新しいことに挑戦するのは、確かに怖いです。
でも、残りの人生って40-50年くらいはあるわけで。
いつまでも怖い怖い~って言ってるだけでもつ?って話です。
30-40年後、今よりずっと年老いて、身体の自由がきかなくなった自分を思い浮かべる。
そのとき、自分の人生を振り返ってどう感じるだろうか?
言い訳して逃げて、やりたいことやらずに不満抱えながら無難な道を選んだことを静かに悔やむか。
失敗ばっかりやらかして本当に苦労したけど、やりたいことはやり切ったわ!と笑い飛ばしてるか。
どっちの自分がいい顔してるかな?って想像してみる。
そうすると、今ここで自分はどちらへ進むのがいいか、答えが見えてくるはず。
”自分の人生全体において大切なこと”を見失わずに、毎日のちいさな選択を積み重ねていくことが、
自分に対する信頼となり、自分を生きているという自信につながります。
やりたいことやる以外に、人生って何かあるの?
ぐるぐるとさまよい続けて遠回りした結果、たどり着いたのは本当にシンプルな答えでした。
自分が自分であることを丸ごと受け入れて、腹をくくる。
それができたとき、一歩前に進めているから。