役割を終えた人は去ってゆくもの
人との別れは、つらいものがありますね。
その相手が、
自分にとって大切な人だと感じていたなら尚更です。
しかし、
自分のもとを去っていく人を
引き留めようとする必要はありません。
大切な人との別れも、
嫌いな人との別れも同じです。
人生において、
役割を終えた人は自然と去っていくようになっているのです。
去って行った人たち
大好きで仕方がなかったあの人。
でも、その人に執着し続けていたことが、
あなたの人生が停滞していた原因になっていたとき。
「そろそろ自分の足で、自分の人生を歩き出すタイミングだよ。」
その人との別れは、
それを教えてくれています。
いつもニコニコと引きつった笑顔を浮かべて
嫌われないようにあの人に合わせてきた。
でも、もう我慢はやめて
自分の本音を伝えるようにした。
そうしたら、その人はいなくなった。
それは、あなたが自分自身を取り戻せたというサインです。
いつもイライラさせられていたあの人。
嫌いだった。
でも、なぜその人にイライラするのか?
自分と向き合ってじっくり考えたとき、
これまで心の奥底に閉じ込めていた自分の気持ちを見つけた。
その事実に真正面から向き合えたとき、
気づけばその人はいなくなっているでしょう。
今までグチや不満で盛り上がっていた仲間たち。
最近は一緒にいるのが、だんだんと苦痛になってきた。
人のせいにしてばかり。
口だけで自分たちは何も行動しない。
あぁ、わたしはそうは在りたくないな。
違う道を選んだとき、その人たちとは離れていくでしょう。
人と出会う意味
わたしたちは、他者と関わりながら、
自分が何なのかを知っていきます。
自分とは違う存在。
自分とは違う捉え方。
自分とは違う考え方。
自分とは違う反応。
自分とは違う感じ方。
自分とは違う対応の仕方。
そういった、自分と他者との違い。
自分と他者との境界線。
それが、自分の輪郭を浮かび上がらせる。
どうしてその人のことが気になるのか。
どうしてその人を好きになったのか。
どうしてその人にイライラするのか。
どうしてその人の反応に悲しむのか。
どうしてその人がいないと寂しいのか。
どうしてその人がいると動揺してしまうのか。
どうしてその人がいると嬉しいのか。
どうしてその人に何かしてあげたいと思うのか。
どうしてその人を愛したいと思うのか。
どうしてその人を拒絶したくなるのか。
どうしてその人に憧れるのか。
どうしてその人に共感するのか。
どうしてその人に反発したくなるのか。
自分と他者との関係から、
自分の本音が、自分の姿が見えてくる。
出会いと別れは循環している
人生は自分を知る旅。
だからその人は、
あなたという存在を
あなた自身に気づかせるために現れたのです。
その役割を終えればその人は去り、
また新たな人が現れます。
そのような循環の中で
人は生きていくようになっているのです。
朝が来て一日が始まり、
夜が来て一日が終わるように。
出会いがあり、別れが来ます。
必要な出会いは用意されている
いつだって、
必要な人との出会いは用意されています。
あなたにとって
必要なタイミングで、必要な人が現れます。
だからある意味で
あなたの人生に登場した人物は、
全員運命の人と言えます。
「わたしの人生に登場してくれてありがとう。」
去りゆく人を、
晴れやかな顔で見送りましょう。
気持ちを切り替えて。
お互い次のステージに進むのです。
そして
新たな人を、自分の人生に迎え入れるのです。
人生とは巡りあわせ。
それが
人とのご縁というものです。