目標達成を目指すときに落とし穴なのが、「目標達成」という一点のゴールしか見えていないこと。
ゴールを目指すのはもちろん大切なっことです。しかし、その先がちゃんと見えていますか?
目標達成の本当の目的は何なのか?
一度立ち止まって考えてみませんか。
目標達成の最短ルートは、未来の「当たり前の基準」を今に採用すること。
”未来の自分を先取りする”のが、実は近道であるというお話です。
目標は達成できればそれでよいのか?
たとえば、
体重40㎏になる!
月100万円稼ぐ!
海外旅行に行く!
家族との時間をたっぷり取る!
試験に合格して資格を取得する!
という目標を立てた場合。
その目標が達成できさえすればOK!
・・・というわけではないですよね。
一度だけ40kgになったけれど、すぐリバウンドして元通りの体重に。
一度だけ月100万円売り上げたけれど、その後はさっぱり。
一度だけ海外旅行に行けたけれど、それが最初で最後だった。
一度だけ家族との時間が充実したが、その後はまた時間に追われる生活に。
資格を取得したはいいが、キャリアに活かせずそれっきり。
それは、望んでいた状態ではないはずです。
目標の先に目指していたものは?
目標達成することによって叶えたいと思っていたもの、本当に目指していたものとは、
40kgの体重をキープできているのが当たり前な自分
毎月100万円稼ぎ続けるのが当たり前な自分
海外旅行に毎年行くのが当たり前な自分
家族との時間をこの先もたっぷり取れるのが当たり前な自分
取った資格を活かしてキャリアアップするのが当たり前な自分
になることだったはずです。
人がそれを目標として設定する理由は、
それを達成した状態が続く、あるいはそれ以上になっていくことを自分の理想としてイメージするから。
つまり目標を達成するということは、”その状態が当たり前の自分になる”ということなのです。
目標達成の方法、間違えていませんか?
目標達成の本当の目的は、「目標を達成したその状態が続くこと」。
そう考えると、
「目標を達成できさえすればいいのだから、今は我慢!」というやり方は、実は間違っているということに気づきます。
体重40㎏になれればいいのだから、お菓子は食べない、食事も極端に制限。
100万円売上ればいいのだから、人をダマしても嘘ついてもいいから売り込む。
海外旅行に行ければいいのだから、自分や家族のための貯金を切り崩して使う。
家族の時間が大事なのだから、仕事の重要な対応も自分一人の時間も後回し。
資格が取れればいいのだから、睡眠時間削って、人との付き合いも断って勉強だけする。
もしかしたら、そいういったやり方も、一時的には効果を発揮するかもしれません。
しかし、それを続けていくことが難しいのは容易に想像できますよね。
わたしたちの本当の望みは、「目標を達成したその状態が続くこと」。
目標達成するために「自分や大切なものを犠牲にする」ようなやり方を採用するということは、その状態を維持するために、「この先も一生、自分や大切なものを犠牲にし続けなければいけなくなる」のです。
目標達成している未来の自分を想像する
ではどうすればよいのか?
目標を達成するということは、”その状態が当たり前の自分になる”ということ。
つまり、自分にとっての”当たり前の状態”を変えることに意識を向けるとよいのです。
40kgの体重をキープできているのが当たり前の自分は、どのような生活を習慣にしているだろうか?
毎月100万円稼ぎ続けるのが当たり前の自分は、どのような働き方をしているだろうか?
毎年海外旅行に行くのが当たり前の自分は、どのような生き方をしているだろうか?
この先も家族との時間をたっぷり取れるのが当たり前の自分は、どのような考えを持っているだろうか?
取った資格を活かしてキャリアアップしていくのが当たり前の自分は、どのような時間の使い方をしているだろうか?
「目標を達成した状態が当たり前になっている未来の自分」の視点で考えてみてください。
きっと、いまの自分とは異なる生活習慣、働き方、生き方、考え方、時間の使い方をしているでしょう。
そこを起点に考えてみると、自分が何をすべきかが見えてきます。
未来の当たり前の基準を今に取り込む
「目標達成」という一瞬一点のゴールだけを見ていると、視点が狭く短期的になりやすく、先に述べたような「自分や大切なものを犠牲にする」間違ったやり方を採用してしまう恐れがあります。
また、その結果として目標達成した状態が続かず、また元通りの状態に戻ってしまう可能性も高くなる。
せっかく自分の時間とエネルギーを注ぐのに、そのような結果になってはもったいない。
”状態の継続を目指す”という長期的な視点を持つことで、達成するための手段についても、見えてくるものが変わってきます。
「目標を達成した状態が当たり前になっている未来の自分」を基準にして、その未来の自分が当たり前にやっているであろうことを今の自分の日常に取り込んでいく。
いつしかそれが今の自分にとって当たり前の日常になったとき、すでに目標は達成されていることに気づくはずです。