「趣味は何ですか?」
「休みの日は何してるんですか?」
初対面の相手との会話で必ずといって聞かれるこの質問。
わたしはこれといった趣味がなく、この質問をされるといつも返答に困っていました。
うまく返せず、会話の流れが止まってしまうのが苦痛なのです…。
趣味を聞かれるのが苦手な理由
語れるほどの趣味がない
映画も見るし、本も読むのも好き。
けれど、語れるほどの深い知識があるわけではないし、毎日のようにやっているわけでもないから、趣味だと言うのは少しためらわれる。
しかもそれを趣味と言ってしまった場合、相手から
「旅行好きなの?じゃぁ〇〇行ったことある!?」
「読書好きなんだ~!〇〇良かったよね!」
なんて下手に突っ込まれて余計に困ることになるパターンも。
だから結局、「趣味と言えるほどのものはないんですよね…。」とお茶を濁すことになる。
詳しい知識があって語れるほどの情熱がないと趣味とは言っちゃいけないような気がしてしまう。
趣味と公言することのハードルが高く感じられてしまうのが、返答に困る理由として大きいように思います。
充実してないと思われたくない
何を趣味にしているかの答えによって、自分の価値を値踏みされているような気がしてしまうことも。
例えば、自分の部屋で一人黙々と作業するようなインドアな趣味より、友達と一緒にアウトドアな趣味を楽しんでいる人の方が上、みたいな。
だから本当は自分が楽しんでいる趣味があったとしても、それは内に秘めてあえて言わないようにしてる人もいますよね。
特に思いつかない
休日はカフェに行ったり買い物したりする。
料理をしたり、インテリアにも多少こだわってるつもり。
だから何もしていないわけではないのだけれど、カフェ巡り、ショッピング、料理なんてありきたりだし、特別おもしろくもない。
そんなことが頭をめぐった結果、「特に趣味はないです。」と苦笑いしながら答えたり、「趣味は食べることと寝ることです~」と冗談ぽく流すことになってしまう。
趣味を尋ねるのに深い意味はない
趣味を聞かれるのが苦手な人は、質問に対して必要以上に構えてしまいがち。
でも、趣味を尋ねるのにそんなに深い意味はないのでは?という捉え方もできます。
「とりあえずビール」と同じ
大抵の場合、趣味を尋ねるのに深い意味なんてないし、質問してる方だって別に何も考えていないでしょう。
「とりあえずビール」と同じく、お決まりのセリフを口にしているだけ。
だから、趣味を聞かれたときに身構えてしまうという人は、”あまり重く捉えないように”というのを意識したらいいのかもしれません。
お決まりの質問には、お決まりの答えをとりあえず用意しておけばいいわけです。
質問の目的は会話のきっかけ作り
結局、趣味を尋ねるのって、相手との会話のきっかけ作りのためなんですよね。
コミュニケーションにおいて重要なのは、相手に自分の話をさせることだとはよく言われます。
趣味を聞くことで、相手の話を引き出すためのとっかかりを探しているわけです。
逆に言えば、先に自分から相手に趣味を聞いてしまうというのもアリかも。
相手に話してもらえれば、話すのが苦手な人は聞き役に回れば良いので気持ちがラクになります。
軽い回答でOK
趣味を聞かれるのが苦手に感じる人は、”軽い回答でOK”とハードルを下げてしまうのも大事です。
他の人がやっていないようなこと、詳しく語れること、何か面白いことを答えなきゃいけないと思うから答えに詰まってしまう。
ありきたりな回答でもいいから自分の趣味はサラッと答えて、次の話題を相手に振ることを覚えたら良いかもしれません。
趣味のハードルを下げよう
語れるほどの知識がなくてもいい
趣味を聞かれて返答に困ってしまう人っていうのは、”ちゃんとした趣味”を持ってなくちゃいけない、と思い込んでいる場合が多いですよね。
そして、そんな趣味がない自分は、つまらない人なのかなぁと悩んでしまうことも。
でも、オタクな人との会話についていけるほどの知識がなくてもいい。にわかファンでもいいじゃないですか。
自分で勝手にハードルを上げてしまっていることに気づけたら、そんなハードルは地に埋めてしまいましょう。
一過性のマイブームでも良い
ちょっとしかかじったことなくても、まぁまぁ好きだな、と思えることをとりあえず趣味ということにしてしまいましょう。
「今ちょっとハマってて~」
「最近はじめたばかりなんですけど~」
「忙しくてたまにしかできないんですが~」
そんな枕詞をつけておけば、自らハードル下げることができます。
相手も初対面でそこまで深く掘ってくることもそうそうありませんので、気負わなくてOK。
そう自分に言い聞かせましょう。
趣味がないなら作ってしまおう
そして最後に、もはや最終手段ですが、この際、趣味を作ってしまうのはいかがでしょう?
わたしはずっと、趣味がない自分のことを責めていました。
趣味を聞かれるような場に居合わせるたびに、自分はおもしろい答えが出来なくてつまらない人間だと感じるし、会話をしらけさせてしまっていることに自己嫌悪になっていたのです。
わたしは熱中するということがもともと少ないタイプの人間で、そのため物事にハマるということがほぼほぼない。稀にあってもすぐに飽きてしまうことが多い。
けれどそれを逆手に取り、飽きてもいい、ハマれなくてもいいから、いろんなことをかじって自分の中にちいさな経験値を積み上げていってみようと思えるようになったのです。
いまの時代、一人でできる、家でできる、お金もかからない遊びは、いくらでもあります。
もし私と同じように無趣味をコンプレックスに感じている人がいたら、”無趣味だけどいろいろ試してみるのが趣味”というキャラでいってみてはどうでしょう?